OASIS -クリスマス童話- 17
2011年 12月 25日
大層美しい姫が三人おり、オアシスにて時折ガイドを務めています。王は彼女らの兄として気が気ではないと時折ぼやいておりますが、屈強なガードマンを絶えず身辺に置くことを約束させることで妹達を自由にさせているようです。
前王は時折旅先から消息を城へと連絡するようになりました。国が栄えて旅先でも耳にすることが多くなったのでしょう。ピレネーを越える商隊に参加していると連絡がありました。
さて、女王はといえば…
退位して後、劇場にて踊り子の手ほどきを受けながら、少しづつ踊りを覚え始めたとのことです。重臣たちが劇場へと足を運び、今はまだ彼らの前でだけその踊りを披露しているとのことですがどのような様子でしょうか。
砂に囲まれた砂漠にある国で、出会いの奇跡が時を重ねて、少しづつ雪山の氷が溶け出すかのように馴染んでいった物語。あまりにもその変化がゆっくり過ぎて誰にも奇跡とは思えなかったでしょうが、おそらくこれが世の中に当たり前にある奇跡のひとつだと思えて仕方がありません。
あなたの元にもいつかこのような奇跡が訪れますように。
Fin.
# by MemenCrital | 2011-12-25 00:56 | 童語り:みんなのどうわ | Trackback | Comments(1)


