クリスマスな夜の夢 (1)

クリスマスな夜の夢 (1)


あるクリスマスの前夜
ひとびとが寝しずまった頃
とある洋館に、ひとつの光りがそっとおりたちました。

「今夜こそみてろよ・・・」

その光りは、誰にも聞こえないような声でそうつぶやき
窓から中にはいりこんでいきました
部屋の中には、ところせましとオモチャがあります
ブリキでできたお人形
小さなプラスチックのお人形
昔はやったオモチャのあれこれ

「よーしお前ら、今年もよろしくたのむぜ!」

そういうと、光りは小さな妖精の姿になり
手にした棒を振り上げました

そこへ

「誰だい?きみは」

妖精がたつ窓べりのすぐ下から声が響きました

「なんだ?既に魂の入った奴がいるのか、今年は」

妖精は質問に答えずそう言います

「僕は用無しのくるみ割り人形だよ」

声の主はちょっと寂しそうにそうこたえました

「俺は妖精のパックっていうんだ」

そういうとこんどこそ、妖精は手にした棒を振り上げて
部屋の中にむかって振り回しました

「ほらおきろー!てめえら、めざめろー!」

するとどうでしょう
部屋中のオモチャたちがとたんに目覚めて
あたりはガヤガヤとにぎわしくなったのです

「今年こそしっかりとやれよ!去年みたいにおじけづくなよ!」

妖精のパックはそういってみなの前に立つと
なにやら一枚の紙を懐から取り出して
そして
オモチャたちを集めてなにやら話しかけはじめたのです

「いいか、今年の作戦は東の国から仕入れてきたものだ。ぜったいにうまくいくから、お前らドジすんなよ」

クリスマス前夜の、巷では皆がにぎやかにお祭り騒ぎの夜
はてさて
いったい何がおきますでしょうか?


2009年 クリスマス童話をみんなで♪



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by MemenCrital | 2008-12-25 10:00 | 童語り:みんなのどうわ

泣く、笑う、怒る、楽しむ。そんなことが自然にできる、そんな世の中であればいい。


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